【スタミナ満点】韓国の夏の保養食「サムゲタン」の歴史!
アンニョンハセヨ、サランのコリア堂へようこそ!
今回は韓国の夏のスタミナ食について詳しく書いていきます。
日本の夏の保養食といえば「ウナギ」ですが、韓国では若鶏の内臓を取り出した後に朝鮮人参やもち米、ナツメなどを詰めて煮込んだ「サムゲタン」という料理を食べ、
暑い夏を乗り越えます。
鶏の内臓を取り出して、コレを詰めてアレも詰めて、長時間煮込んで…
家で作るにはとても大変なイメージがあるため「名前は聞いたことがあるけど、実際には食べたことがない」という方々が多いのではないでしょうか?
(私はもちろん食べたことありますよ‼くらいの勢いで書いていますが、実はレトルトのものしか食べたことがないです(^▽^;))
また、サムゲタンを食べたことがない人が多いということは、歴史について知らない方もきっとたくさんいらっしゃると思います。
・最初はサムゲタンではなく、○○と呼ばれていた
・カロリーは意外と○○ など…
調べてみると、また私が知らなかった韓国の歴史にたくさん出会えたので
今回はその情報を皆さんにもシェアしたいと思います!^^
それではさっそく一緒に見ていきましょう!
サムゲタンについて
冒頭でも書いた通り「サムゲタン」は韓国の夏の保養食です。
「복날(ポンナル)」と呼ばれる極暑の期間(7月~8月)にかけて食べられます。
*ハングル表記→삼계탕
*漢字表記→参鶏湯
主材料
内臓を取り出した若鶏のお腹の中にもち米・朝鮮人参・ナツメ・栗・☆ファンギなどを入れ、じっくり煮込む。
名前からして分かるが、「(朝鮮)人参」が入っていないとサムゲタンではない。
☆ファンギとは?
韓国では朝鮮人参と並んでよく使われる漢方薬の一種(マメ科の植物)。
日本では「キバナオギ」と呼ばれている。
気になるカロリーは?高いor低い?
サムゲタンの気になるカロリーですが………
残念ながらかなり高いです!!(笑)
どのくらい高いのかと言いますと、
サムゲタンお茶碗1杯でなんと「ご飯3杯」の熱量を超えちゃうんです。。。!
カロリーが高い理由として、もち米などの副材料などの影響もありますが、
鶏一匹とスープに染み込んだ脂まで丸ごと食べるためカロリーが高くなるそうです。
私はサムゲタン=カロリーが低いと勝手に思っていたので、とてもビックリしました。。。
ですが最近の暑さは昔とは違って地獄のような暑さなので、これくらいしっかり食べた方が良いのかなとも思います!💦
サムゲタンの歴史
サムゲタンは以外にも歴史が短い料理で、
朝鮮時代「복날(極暑の時期)」には、サムゲタンではなく
庶民は犬の肉を入れた「개장국(ケジャングク)」
☆両班(ヤンバン)は牛肉を入れた「육개장(ユッケジャン)」を食べていたそうです。
☆両班とは?
高麗・朝鮮王朝時代の特権的な身分階層。
文官を東班、武官を西班といい、両者を合わせて両班といった。
(小学館 韓日辞典より)
元祖サムゲタンだと言える料理「鶏の水炊き」は三国時代から食べられており
朝鮮時代にも存在していました。
今日のサムゲタンが始まったのは日帝強占期(1910~45年の日本統治時代)。
お金持ち達が水炊きや鶏の水炊きに朝鮮人参の粉を入れて作っていました。
この時はまだ「水炊き・鶏の水炊きの一種だ」というくらいの認識でしたが、
1950年代に「계삼탕(ケサムタン)」を売る食堂ができ、
1960年代には「삼계탕(サムゲタン)」という名前が出るようになりました。
1960年代に入り冷蔵庫が普及し、流通方式が改善され朝鮮人参を長く保管することができるようになってからは、粉末ではなく乾燥させた人参を入れるようになり、
材料が変わると共に名前も変化していきました。
そしてこれ以降「개장국(ケジャングク)」の下落傾向と重なり合い、
「삼계탕(サムゲタン)」は今日の夏のスタミナ料理となったのです。
☆もっと詳しく
今日のサムゲタンは鶏をゆでるという調理方法は同じだが、乾燥させた朝鮮人参よりも生の朝鮮人参を入れて作ることが多いのだそう。
*生の朝鮮人参→수삼(スサム)
サムゲタンの価格
鶏の下処理・詰め込み作業・長時間の煮込み作業など…
非常に手間がかかる料理なので、お値段はお高めです。
2010年 ソウル 江北地域では11,000~13,000ウォン(約980~1160円)、
「45,000」ウォン(約4000円)もするお店もあるらしいです。。。!
しかし必要な材料や作る大変さを考慮すると納得のいくお値段かも知れないですね。
本当に特別な料理って感じがします‼
サムゲタンは家でも作ることができるの?
結論から言いますと、作れます!
私を含め「作るのが難しそう」と思っている方が多いと思いますが、
今の時代 サムゲタンの材料を簡単に購入できるので、圧力鍋さえあればできるようです!
しかしお店のような味を出すのはなかなか難しいみたいなので、家で食べるならやはり「レトルト」が良いのではないかと思います!
(レトルトなら食費も抑えることができますし、手軽に食べられてとっても良いですよね♪)
レトルト サムゲタン
私が大好きな”モランボンの韓の食菜シリーズ”から発売されているサムゲタンスープです。(鶏は入っていません。)
鶏肉・長ネギ・ニンジンを入れて食べましたが、すごく優しい味で美味しかったです!
②bibigo
我が家ではいつもbibigoのコチュジャンを使っているので、美味しいのではないかと思い選んでみました。
ご飯と一緒に食べる”クッパ参鶏湯”もいいですね!
③韓国市場
たまにチェックする韓国食材通販サイト「韓国市場」で購入できるサムゲタン。
口コミが結構良かったので、今回ご紹介してみました!
今とても人気のあるコーヒーと輸入食品ショップ「カルディ」の公式通販サイトでも見つけました!
2020年8月6日までセール価格で購入できるみたいなので、皆さんもこの機会に是非チェックしてみてください^^
*レトルトサムゲタンって色んなメーカーからたくさん発売されているんですね!
思っていたよりも多くてビックリしました!
まとめ
今回は韓国の夏の保養食「サムゲタン」の歴史について詳しくお伝えしていきましたが、皆さんいかがでしたか?
最初から”サムゲタン”と呼ばれていたのではなく、
「ケサムタン」→「サムゲタン」
材料が変わると共に名前まで変わっていったなんて面白いですよね…!
そしてカロリーがあんなにも高いだなんて本当にビックリしました。。。
どんぶり一杯食べた日にはすごい力が出そうです💪笑
日本の夏のスタミナ食ウナギもいいですが、皆さん今年は「サムゲタン」を食べて暑い夏を乗り切ってみてはいかかでしょうか?
それでは次のコリア堂でお会いしましょう、アンニョン。
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