韓国式サウナ「チムジルバン」でよく食べられている「茶色い卵」の正体とは…?!‐ 卵の販売理由&作り方もご紹介 ‐
アンニョンハセヨ、本日もコリア堂にお越しいただきありがとうございます!
今回は、健康ランドの一種である韓国式サウナ「チムジルバン」ではなく、”チムジルバンでよく食べられている食べ物”について深く掘り下げていきたいと思います!
チムジルバン(찜질방)とは50~90℃程度の低温サウナ施設で、サウナ室以外にも食堂・売店・ネットカフェなどがあり、日々の疲れを癒しに訪れることはもちろん、宿代を安くで済ませたい旅行客たちが宿泊施設の代わりに利用することもあります。
施設の中では専用のガウンを着用したままサウナに入ったり、友達と床に寝そべってくつろいだり、大広間でテレビを見たりしてゆったりとした時間を過ごすのですが…
韓国の方々にとって、チムジルバンに来た際に欠かせないものがもう一つあるんです!
・
・
・
それは…「卵を食べること」
卵と言っても白いゆで卵ではなく、チムジルバンに来た際はこの茶色い卵↓を食べるのが醍醐味なんだそう!
韓国ドラマがお好きな方は一度見たことがあるのではないでしょうか…!
ここで少し話が変わりまして…
先日、私が通っている韓国語教室で世界のお風呂について話しているときにある生徒さんがこう言ったのです。
「なんでチムジルバンでは卵を売っているんだろう?」
「確かに!ドラマでも何度かチムジルバンで卵を食べているシーンを見たことがあるけど…なんでだろう!」
・
・
・
その瞬間私サランの好奇心がそそられ、チムジルバンの卵について色々と興味が湧いてきたということで今回まとめてみました。
*チムジルバンでよく食べられている茶色い卵の正体
*なぜチムジルバンでは卵が売られているのか
*お家でも作れる!○○卵の作り方
それではさっそく一緒に見ていきましょう!
- 韓国人がチムジルバンで食べている「茶色い卵」の正体とは?
- なぜチムジルバンでは「卵」を販売しているのか?
- ○○さえあれば作れる!チムジルバン燻製たまごの作り方
- チムジルバン卵まとめ|茶色い卵の正体は「燻製たまご」だった!
韓国人がチムジルバンで食べている「茶色い卵」の正体とは?
韓国の方々がチムジルバンで美味しそうに食べているこの茶色い卵の正体は…
なんと「燻製たまご」だったんです!
燻製ってことが分かるとどうみても燻製たまごにしか見えませんが、知らないと一見「煮卵」にも見えますよね…?笑
韓国ではこの燻製たまごのことを
①맥반석 계란(メクパンソク ケラン)
②구운 계란(クウン ケラン)などと言い直訳するとそれぞれ①麦飯石(ばくはんせき)卵、②焼いた卵という意味になります。
☆麦飯石とは?
「맥반석 계란(メクパンソク ケラン)」という名前の由来は、最初に特許を取った人が麦飯石を利用して卵を焼き、”麦飯石たまご”と名付けたからと言われているそうですが、石を使用すると焼くのに時間がかかりコスパも良くないため、ほとんど機械で調理されているそうです。
(麦飯石は保温効果(体に良い遠赤外線を放射し、肩こり・腰痛・冷え性などを緩和する)などもあり、主にサウナやチムジルバンで使われるとも書かれていたので、その流れで「卵も麦飯石で焼いてみるか!」となったのではないかな~と勝手に推測しております。笑)
ゆで卵とはまた違ったモチモチ食感で、韓国の方々にとっては”思い出の味”なんだそうです*
なぜチムジルバンでは「卵」を販売しているのか?
韓国のウィキサイト「ナムウィキ(나무위키)」によると…
最初は栄養豊富だから説が濃厚だったようで、”白身には筋肉を作るのに役立つタンパク質が豊富に含まれているため、体づくりをする人たちが卵を持ち歩いて食べていた”と言われていたそうです。
(☆チムジルバンでは燻製たまごを食べ、町の公衆浴場ではゆで卵と少し凍らせたヤクルトをセットでよく食べていたそう!)
しかし!
実際には白身に含まれているタンパク質はそれほど多くなく、さらに卵の白身だけを食べる場合の保管面やコスパを比べたら、鶏のむね肉を食べる方がはるかに良いらしいです…。
・
・
・
タンパク質や費用のことを考えると鶏のむね肉には敵わないのかもしれませんが…
卵もすごく美味しくて栄養がありますし、ドラマで見る燻製たまごの殻を頭で割るシーンも面白くて好きですし、暖かいチムジルバンで家族や友達と一緒に食べると楽しそうで良いなぁ~と思います!
○○さえあれば作れる!チムジルバン燻製たまごの作り方
ここまでチムジルバンの人気フード「燻製たまご」についてお伝えしてきましたが…
実は炊飯器さえあればお家でもチムジルバンの燻製たまごが味わえちゃうんです!
炊飯器+用意する材料は全部で3つ、さっそく作り方をご紹介します!
〈用意するもの〉
*炊飯器
+
*卵・・・約10~12個 (卵は常温に戻し、キレイに洗っておく。)
*塩・・・スプーン半分
*水・・・500ml
☆蒸し器や蒸し布がある方はそちらもご用意ください。(なくても大丈夫です◎)
〈作り方〉
①卵は常温に戻し、キレイに洗っておく。
②水500mlに塩を半スプーン入れてよく混ぜる。
③炊飯器の窯に塩を入れた水と卵を入れる。
☆蒸し器をお持ちの方→蒸し器に卵を入れてから窯に入れる。
蒸し布をお持ちの方→窯に蒸し布を敷く。
\こうすることで卵同士がぶつかるのを防げるそうです!/
➃白米 or 通常モードで2~3回炊飯すれば完成。
☆炊飯すればするほど色が濃くなる。
☆炊飯時間は70分~90分と作る人によって違いがあったので、色味を見ながら作るのが良いかと思います。
〈こちらの動画を翻訳させて頂きました!↓〉
こんなに簡単にできるなら近いうちに作ってみよう!とただいま計画中です!笑
皆さんもこの機会にぜひ맥반석 계란(麦飯石たまご)をお試しください♪
鹿児島県産のもので同じ「麦飯石」という名前が付いている卵もありました!↓
ちょっぴり贅沢な卵で燻製たまごを作るとより美味しいかもしれませんね♪
※こちらは「燻製たまご」ではありません。
こちらも是非チェックしてみてください!
チムジルバン卵まとめ|茶色い卵の正体は「燻製たまご」だった!
今回は、韓国式サウナ「チムジルバン」の人気フード「燻製たまご」について、また卵の販売理由・作り方についてもご紹介しましたが皆さんいかがでしたか?
完全に私自身が知りたかったことをまとめた記事になってしまい、 卵の販売理由では、栄養面で選ばれたはずの卵がまさかの鶏のむね肉に負けてしまうという大どんでん返しもありましたが…笑
この記事を通してチムジルバンの卵の歴史を楽しく学んで頂けたなら幸いです!
それでは次のコリア堂でお会いしましょう、アンニョン。
最後まで読んでいただきありがとうございます!こちらのブログランキングも応援よろしくお願いします*